2008年1月16日水曜日

元三菱自社長に有罪判決、横浜地裁

元三菱自社長に有罪判決 欠陥放置で死亡事故

 (共同)山口県で2002年、三菱自動車製大型車のクラッチ系統部品の欠陥が原因で鹿児島県の運転手の男性=当時(39)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元三菱自社長河添克彦被告(71)に対し、横浜地裁(鈴木秀行裁判長)は16日、禁固3年、執行猶予5年(求刑禁固3年)を、ほかの元役員3人にも執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 判決理由で鈴木裁判長は、河添被告が事故を防止する業務上の注意義務を怠り、クラッチ系統部品の不具合を漫然と放置、男性運転手を死亡させたと認定した。

 欠陥車による死亡事故をめぐり、メーカートップが有罪判決を受けたのは初めて。一連の欠陥隠し事件に絡む3件の裁判で最後の1審判決。

 判決は、大型車部門の最高責任者だった村田有造被告(70)を禁固3年、執行猶予5年(求刑禁固3年)、村田被告の補佐役だった宇佐美隆被告(67)=元三菱ふそうトラック・バス会長=を禁固2年、執行猶予3年(求刑禁固2年6月)、品質・技術本部副本部長だった中神達郎被告(65)を禁固2年6月、執行猶予4年(求刑禁固2年6月)とした。4人はいずれも無罪を主張していた。

0 件のコメント: