2008年1月13日日曜日

台湾立法院選挙、野党・国民党が圧勝

野党・国民党が圧勝、81議席 台湾の立法院選挙

台北(CNN) 12日投開票された台湾の立法院(国会、定数113)選挙で、中央選挙委員会は同日、最終開票結果を発表し、最大野党の国民党が81議席、与党の民主進歩党(民進党)が27議席を獲得したと報告した。国民党による圧勝で、今年3月下旬の総統選で民進党候補の謝長廷・元行政院長(首相)は戦略見直しを早急に迫られる厳しい局面となった。

民進党は、対中強硬派の陳水扁総統の支持率が低水準にあり、苦戦するとの予想が強かった。総統は敗北を認めた記者会見で党主席を引責辞任すると述べた。国民党は完勝を受け、総統罷免や憲法改正の発議案採択も可能になった。両党に属さない他の立法委員5人も国民党寄りとみられる。
国民党前主席で、総統選候補である馬英九氏は総選挙を指揮し、陳政権の2期8年での経済不振などの失政を攻撃。陳総統の対中強硬路線は経済を犠にし、台湾海峡の危機を煽っているだけと主張していた。一方、陳総統は、は国民党の政権となれば中台統一の懸念が出てくると台湾人の自主性維持を前面に出していた。

馬英九氏は大勝を受けた会見で、総統選にも勝ち、住民が求める改革を実行しなければならないと強調、今回選挙の勝利に甘んぜず総統選に向け陣営を新たに引き締める決意を示した。
中央選挙委によると、小選挙区と先住民枠では国民党が61議席、民進党13議席。比例区は、国民党20議席、民進党14議席だった。有権者数は約1700万人。投票率は58.5%だった。

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