2008年1月18日金曜日

自殺サイトの嘱託殺人、懲役13年を求刑

自殺サイトの嘱託殺人 被告に懲役13年を求刑

 (朝日)川崎市高津区で昨年4月、自殺サイトを通じて殺害を依頼した派遣社員の女性(当時21)が殺された事件で、嘱託殺人罪などに問われた住所不定、電気工斉藤一成被告(34)の公判が17日、横浜地裁であった。検察側は斉藤被告に懲役13年、罰金100万円、追徴金約101万円を求刑。斉藤被告は最終意見陳述で「とても反省しております」と述べた。この日で結審し、判決は2月28日に言い渡される。

 検察側によると、斉藤被告は昨年4月5日、携帯電話の自殺サイトに書き込んだ同区在住の女性から自殺方法の相談を受けた。携帯メールで何度か交渉し、自殺する方法を教え、それを手助けする報酬として約20万円を受け取った。同12日に女性宅を訪れ、向精神薬と栄養ドリンクを混ぜて斉藤被告が作った「死ねる薬」を飲ませた。女性がポリ袋を頭にかぶった後、斉藤被告はひもを結ぶなどして窒息死させたとされる。

 斉藤被告は約600万円の借金の返済や遊興費を得るため、自身が開設した自殺サイトに書き込んだ男女に向精神薬や「死ねる薬」を販売していたとされ、麻薬及び向精神薬取締法違反や麻薬特例法違反の罪にも問われている。

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