2008年1月15日火曜日

カスピ海巨大油田開発、日本権益一部喪失へ

日本の権益、一部喪失へ カスピ海の巨大油田開発

 【モスクワ14日共同】世界有数の巨大油田とされるカスピ海のカシャガン油田開発事業で、地元カザフスタンの国営企業カズムナイガスは14日、事業を推進する外国企業の権益を譲り受け、自社権益を拡大すると発表した。これにより同事業に出資する日本の国際石油開発も8・33%の権益の一部を失う見通しとなった。

 資源の国家管理を強化するカザフは油田開発の遅れやコスト増加、環境対策の不備を批判し、事業に出資する外国企業に圧力をかけていた。
 イランのアザデガン油田、ロシア極東の「サハリン2」に続き、日本の自主資源開発事業がまたもつまずいた形だ。

 カズムナイガスの権益は現在8・33%だが、カザフのムインバエフ・エネルギー鉱物資源相によると、カズムナイガスは17億8000万ドル(約1900億円)を支払い、他の全外国企業から権益の一部を譲り受け、権益を16・81%に拡大する。

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