2008年1月31日木曜日

学校給食、中国産食材取りやめも

学校給食、中国産食材取りやめも 中毒事件

 (朝日)中国製ギョーザが引き起こした中毒が明らかになり、31日は朝から給食の現場が対応に追われた。「万全の管理のもとで製造」と、安全を強調して売られていた商品も。何を信じていいのか――。消費者が不安を募らせ、販売業者には問い合わせの電話が絶え間なく殺到した。中国国内の製造工場は、取材にも口を閉ざしたままだ。
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 学校給食の現場では、中国産食材を使わないことを決めたり、ギョーザを取りやめたりする動きが出始めた。
 福島県郡山市の教育委員会は31日、安全性が確認されるまで当面の間、学校給食に中国産品を使わないことを決めた。この日は一部の中学校の献立にあった中華スープで中国産のきくらげを使う予定だったが、急きょ、きくらげ抜きにすることにしたという。

 茨城県筑西市の下館学校給食センターは当分の間、中国製に限らずギョーザの取り扱いを中止することを決めた。静岡県三島市の小学校でも31日の給食に出される予定だったギョーザを取りやめ、児童らに出す770人分を「すべて国産」というシューマイに変えた。

 ジェイティフーズ製品の取りやめの動きも相次いでいる。
 茨城県高萩市の学校給食センターは、市内の全小中学校9校で2月6日の献立にあったジェイティフーズの「ポークピカタ」の使用を取りやめた。「新しいメニューなので楽しみにしていたが、がっかりした」と給食センターの担当者。
 また、千葉県鴨川市でも「ポークピカタ」や「ロールキャベツ」が2月の給食献立に入っていたことが分かり、使用中止を決めた。

 波紋は社員食堂などにも広がっている。医療施設への給食サービスや社員食堂の運営をしている「ニッコクトラスト」(東京都千代田区)は、関東地方の会社で運営する社員食堂約30カ所向けの食材としてジェイティフーズの「厚切り特製ヒレかつ」と「ミルフィーユポークカツ」計約4千個を仕入れていたことを確認。在庫の使用中止を伝え、回収を始めた。
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 文部科学省は30日夜、「学校給食用食品の安全性に万全の注意」を求める緊急の事務連絡を都道府県教委の学校給食担当課や、私立学校を所管する都道府県に出した。また、厚労省が通知を出した冷凍ギョーザ2品目について、学校給食での使用状況調査を各都道府県に照会している。

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