2008年1月19日土曜日

住民らが暴力団組事務所使用差し止め提訴へ

住民らが暴力団組事務所使用差し止め求め提訴へ 鹿児島

 (朝日)鹿児島市西千石町の暴力団追放運動リーダー刺傷事件で、地元住民らが暴追運動の対象である山口組系暴力団松同組に対し、現場近くのビルにある組事務所の使用差し止めを求めて提訴する方針を決め、準備を進めていることがわかった。

 地元住民らでつくる山下校区安心・安全まちづくり推進連絡協議会の役員によると、昨年12月の協議会の会合で民事訴訟を起こすことを決めた。民事介入暴力に詳しい弁護士らで弁護団を結成し、訴訟内容について協議中だという。

 地元住民の話では、ビルが昨夏から組事務所として使われるようになってから通学路を変更し、周辺の店の売り上げが落ちるなど、生活への影響があるという。住民らは憲法の人格権を侵害されたとして事務所の使用差し止めを求める考えだ。

 県警は、暴追リーダー刺傷事件の主犯で、傷害容疑で逮捕した自称中古車販売仲介業松下光生容疑者(49)=同市西千石町=が所属する団体を、山口組系暴力団高村会傘下の松同組と認定。刺傷事件関係で逮捕した9人のうち4人を同組員とみる。

 協議会役員は「事件関係者が暴力団組織の一員と正式に認定されて逮捕されたことは提訴へ向けて心強い」と話している。

 組事務所がある同市西千石町の5階建てビルは06年12月、松下容疑者が所有権を取得。防弾ガラスが取り付けられ、階段が鉄板で覆われ、昨年7月ごろから構成員が頻繁に出入りするようになった。

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