2008年2月1日金曜日

仏SG、会長兼CEOの続投決定

会長兼CEOの続投決定、不正取引による巨額損失のSG

パリ(CNN) フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラル(SG)の株先物市場の元トレーダーによる巨額損失問題で、同銀は30日、役員会を開きダニエル・ブトン会長兼最高経営責任者(CEO)が辞意を表明したが、これを退け、続投を要請した。

共同CEOの続投も決めた。同会長の辞意表明は2度目だが、いずれも認められていない。元トレーダ、ジェローム・ケルビエル氏(31)による損失は、約72億米ドル(約7700億円)に達するが、SGは同氏の不正な単独取引による被害との立場を示している。

巨額損失の発覚後、SG経営陣の責任問題は指摘されており、サルコジ仏大統領は経営首脳の退陣も迫っている。

30日の役員会では、事件の原因などを調査する特別委員会の設置も決めた。再発の事件防止の対策なども詰める。

仏の金融市場監視当局は今回の不祥事を受け、同銀の調査を開始。パリ警察の金融捜査当局もケルビエル氏を拘束して事情聴取。コンピューターへの不法アクセスなどの容疑で本格捜査を開始した。

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