2008年2月20日水曜日

独で最大規模の脱税捜査

独で最大規模の脱税捜査、富裕層の最大千人に「容疑」と

ベルリン(CNN) ドイツの財務省報道官は19日、同国の税務当局が富裕層の最大1000人を対象に脱税容疑の調査を進めていると述べた。人数の規模などから同国では史上最大の脱税捜査となっている。

脱税の舞台はリヒテンシュタインで、同国銀行から盗まれたDVDには違反行為に関与しているドイツの富裕層の名前が網羅されていた。ドイツの情報機関はこのDVD入手のため盗んだ人物に600万米ドル(約6億5千万円)を支払ったという。

名簿リストには著名人も含まれ、郵便・物流大手ドイツ・ポストの最高経営責任者(CEO)もその1人とされる。捜査当局は最近、同CEOを約150万ドルの脱税容疑で逮捕したが、その後、釈放している。同CEOはリヒテンシュタインの基金に投資する手段での脱税が指摘され、CEOを辞任している。

今回着手した大規模脱税捜査では、全国で銀行を含む関連先の捜索を既に実施している。同時に関与している人物には禁固刑免除を条件に出頭を促している。

リヒテンシュタインは税制が未整備な部分があるとされ、同国銀行は秘密主義でも有名だという。リヒテンシュタイン首相は近く訪独を予定しており、財務相とも会談予定でこの脱税問題が取り上げられる可能性も強い。

0 件のコメント: