2008年2月10日日曜日

首都圏「億ション」、昨年67%増

首都圏「億ション」、昨年67%増 近畿、名古屋も増加

 (朝日)「億ション」販売、07年がピークか――首都圏、近畿圏、中部圏で07年に分譲された価格1億円以上のマンションが前年比62%増の1803戸に上ったことが、不動産専門調査会社・東京カンテイのまとめで分かった。もっとも足元では売れ残る物件も出始めており、同社は08年は減少に転じるとみている。

 首都圏の「億ション」分譲戸数はバブル期の90年に3324戸を記録した後、低迷。景気回復に合わせて近年は上昇基調をたどり、07年の分譲戸数はバブル期には及ばないものの前年比68%増の1604戸を数えた。

 07年は近畿圏も同26%増の154戸、中部圏も同29%増の45戸と好調だった。九州・福岡周辺も前年の12戸から27戸に増えた。

 地価上昇もあって、首都圏の「億ション」の平均坪単価も前年比14%増の526万6000円に、平均価格も同11%増の1億7000万円に上昇した。とりわけ渋谷区や港区といった都心部の物件が人気を集めた。

 もっとも、業界では、景気悪化懸念を反映して、今後は分譲が減るとの見方が強い。東京の市場調査部も「07年が近年のピーク」とみている。すでに郊外部を中心に買い手が付かない物件が出ており、値下げの動きもあるという。

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