2008年2月29日金曜日

政府系ファンド導入に消極姿勢 財務省

政府系ファンド導入に消極姿勢、外貨準備運用で財務官

 (日経)財務省の篠原尚之財務官は28日、ロンドンで開いた日本国債の説明会とその後の記者会見で外貨準備の運用方針について「原則は安全と流動性」と述べ、高リスクの運用を柱とする政府系ファンドの導入に消極的な見解を示した。

 自民党で政府系ファンド設立の是非をめぐる議論が始まったことに関しては「公的運用機関の新設が、市場機能を重視して政府の役割を縮小する現在の日本の方針に沿うか吟味する必要がある」と語り、中国などの新興国とは事情が異なるとの見方を示した。

 外貨準備の運用で安全第一とする理由として「日本が巨額の財政赤字を抱えていることを考えると外準も純粋な資産とはいえず、負債を抱えている」と説明した。

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