2008年2月19日火曜日

キューバのカストロ国家評議会議長退任

キューバのフィデル・カストロ国家評議会議長、退任

(CNN)ハバナ──キューバの共産党機関紙グランマは19日、フィデル・カストロ国家評議会議長(81)が健康上の問題を理由に議長職と軍最高司令官を退任するとの書簡を掲載した。書簡に記されたカストロ議長署名の日時は、18日となっている。

カストロ議長は書簡で、「国家評議会と議長、副議長、書記長を選ぶ時が訪れた」と述べ、「国家評議会議長と軍司令官の地位を、望みもしないし受け入れもしない」と、現在の職務から身を引くことを伝えている。

カストロ議長は2006年7月末に腹部の手術を受けて以来、公の場に姿を見せていなかった。
手術を受ける直前に、権限を暫定的に弟のラウル・カストロ国家評議会第一副議長へ委譲。手術後は公の場に姿を見せず、療養生活を続けていたが、今年1月末の人民権力全国会議(国会)議員選に出馬して当選しており、議長職にとどまる見通しだった。

カストロ議長は32歳だった1959年、バティスタ政権を打倒し、首相に就任。1961年に社会主義路線を宣言し、76年に国家評議会議長に選出され、キューバの元首として全権を独占してきた。

0 件のコメント: