2008年2月2日土曜日

不動産からマネー流出

不動産からマネー流出・世界のREIT、昨年ピーク比2割減

 (日経)信用収縮を背景に投資マネーが不動産市場から流出している。世界の取引所に上場する不動産投資信託(REIT)の昨年末の時価総額合計はピークだった昨年3月末に比べて2割減った。不動産ファンドでも英国で個人投資家の資金引き出し要請に対応しきれず、解約制限を導入するケースが相次いでいる。投資マネー流出は不動産市況の悪化要因。株価も不安定な動きが続くなか、世界的な金融市場の動揺が実体経済に影響を及ぼすリスクが高まっている。

 REITは小口の上場証券の形で広く資金を集め、商業用施設やオフィスビルなどに投資する仕組み。世界の時価総額合計は昨年末時点で3350億ポンド(70兆円強、英AMEキャピタル集計)。昨年後半からマネーが流出し、ピークだった3月末に比べて米国で3割、英国で2割強、日本で1割強減った。急拡大していたオーストラリアやフランスでは伸びが止まっている。

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